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2017年4月25日 (火)

Ninja ZX-12R エンジンメンテナンス その7

こんにちは、プレジャーの店長でございます。

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関係ないけど、およそ10年前の私です。

Ninja ZX-12R のエンジンメンテナンスの続きで、バルブクリアランスの
調整をいたします。エンジン搭載時は狭いスペースでの作業ですが、
今回はシリンダーヘッドを取り外してあるので、とっても作業がしやすいですね。

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カムシャフトのINかEXの片方ずつ仮組みします。その状態で少しずつ
カムシャフトを回しながら、指定された箇所にシクネスゲージという
隙間を測るための工具で、0.01mm単位でいろんなサイズでできた
薄いシム状の測定工具を使いバルブクリアランスを確認いたします。

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私は、健康な「う○ち」に爪楊枝を刺すぐらいの力加減でやれ!と教わりました。

皆さんはどのくらいの力加減って教わりました?

今のエンジンは冷間時で測定いたしますが、昔むかしは、温間時で測定
するようにマニュアルで指定された4輪エンジンもありましたね。
そんな時は、エンジンを暖機運転して温めてから、エンジンを止めて
エンジンが冷めたいうちに急いでヘッドカバーを開けて、バルブクリアランス
を測定・調整いたしましたね・・・・・。時間かけてじっくりと調整できずに
アバウトな調整しかできないので、私は苦手でした・・・・・。

バルブクリアランスというのは、走行距離が進むとクリアランス(隙間)が
広くなって異音の原因になると思ってらっしゃる方が多いのですが、
オイルの潤滑が悪く、カムシャフトやロッカーアームなどが異常摩耗
してないかぎり隙間は広くなりません。
実はほとんどの場合は、隙間は狭くなっています。
それは、バルブのフェイス面(あたり面)やバルブシートが摩耗して、
業界用語ではバルブが沈み込むと言うのですが、結果的に隙間は
狭くなってしまうんですよ。

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今回は、いろんなサイズの厚みのシムで、クリアランスを調整いたします。
カムシャフトを仮組みしたり、バラシたり・・・・・なんども繰り返し作業をして
INとEXの両方をそれぞれ行います。細かい作業で、あ~~目が痛い(笑)

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次回は、エンジン組み立て後にエンジン始動しての負圧の同調の
お話です。おたのしみに。

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