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2017年4月24日 (月)

Ninja ZX-12R エンジンメンテナンス その6

こんにちは、プレジャーの店長でございます。

Ninja ZX-12R のバルブ・ステムガイド・シートを修正いたしましたので
ヘッドを組み立てます。けっこう細かい作業ですので、
ちょっとだけ老眼がすすんできている私にはつらい作業になります(笑)。

Cimg2149

バルブスプリングはインテーク・エキゾーストでばねレートが違うので
間違えないように色分けしてあります。自然長をノギスで測定して、
へたりがないか点検確認いたします。

Cimg1079


IN/EXで色分けしてあります。密巻部分が下になるように取り付けます。

Cimg1095

ノギスで自然長を測定して、基準値より短い物は新品交換です。

ダブルスプリングタイプでインナーは右巻きでアウターは左巻きなんです。
動いている間にお互いに噛みこまないように考えられているんですね。
さらにプログレッシブ構造で、密巻・荒巻の部分があり、スプリング自体が
速いスピードで伸び縮みを繰り返しているうちに、共振してサージング状態に
ならないようにもなってます。組み立てる際に上下をまちがえないように
しないといけません。

Cimg1077

バルブスプリングコンプレッサーという専用工具を使って、スプリングを
縮めた状態にして、ちいさなコッタという2個の留め具をはめ込みます。
この時に、2個のコッタに変な力がかからないように、2個のコッタが
離れているように取り付けます。エンジンが動いている時に、
バルブサージング(スプリングの異常振動)などがおきて
もしこのコッタが外れてしまうと、バルブが燃焼室に落ちてしまい、
エンジンが壊れてしまいます。最悪エンジンロックしてしまいます。
緊張しながらの作業になります。

次回は、バルブクリアランスの調整になります。

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