知っていました?その14 窒素ガス
こんにちはプレジャーの店長でございます。
本日は窒素ガスのお話です。
窒素ガスとは?どんなものなのでしょう・・・
実は大気中(空気中)の78%が窒素で21%が酸素なんですよ。この事を忘れずに次のご説明を・・・。この窒素ガスは不活性ガスなので燃えずらい性質のもので、水分を吸収しづらく、熱の影響により体積の膨張率が低いというメリットがあります。さらに分子がタイヤのゴムの分子より大きいので、透過率が酸素の約3分の1と言われております。
窒素ガスをタイヤに入れる効果とは・・・
タイヤの空気圧の変動が少ない(タイヤが温まった時の空気圧の上昇が少ない・タイヤの空気圧が抜けずらい)ので安定した乗り心地や走行性能を安定させます。また不活性ガスなので、他の物質と化合しずらいので、タイヤ本体や特にマグネシウムホイールの酸化を防ぎます。また水分をあまり含まないのでタイヤ内部に水分が浸透せずにタイヤ接合部の剥離を防ぎます。
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以上のようにタイヤに窒素ガスを入れるとたくさんのメリットはあります。実際に私も20年ほど前にドラッグレースをやっていた時に、マシンのエアシフターを動かすための圧縮ガス(大気を圧縮して使うとエアシフターを動かした後に放出された空気に引火して炎上する恐れもありました)やタイヤに入れていましたよ。しかし・・・タイヤにガスを充填するのは大変な作業なんですよ!15インチで太くて大きなドラッグスリックと言われるリヤタイヤの空気圧は大きな体積に対して0.2~0.3Kg/cm2ぐらいでしたし、スタートラインにつく前に行うバーンナウト(ホイールスピンしてタイヤをあたためる)で一気にタイヤ表面温度は100度近くにまで温めます。そんなリヤタイヤに窒素ガスを充てんするのは大変な作業でして・・・
一度エアを抜いただけで窒素ガスを充填しても、タイヤ内部の窒素ガスは約50%しか入らないんです。(というより入れる意味がありません)レース用のホイールはホイールバルブが2個あり、片方から空気を吸い出しながら、もう片方から窒素ガスを入れてこそ正確に入るんです。
それではエアバルブ1個の場合は・・・一度入れて、抜いて、また入れて、また抜いて、またまた入れて、またまた抜いて・・・・・を10回ぐらい繰り返してはじめて効果がでてきます。だからボンベで買うと安いはずの窒素ガスですが、大量に使用しますので、逆にとっても高価な物になっていましたもんね・・・。
バイクブロスさんに弊社の記事が載っています。よろしければご覧くださいませ。
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