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2014年2月13日 (木)

ピストンリングの確認

こんにちは、プレジャーの店長でございます。

本日はピストンリングのお話です。今回はシリンダーの磨耗はありましたが、使用範囲内なのでそのまま使います。しかしピストンリングだけ交換する事にいたします。

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一般的にピストンリングは、TOP・2nd・OILリングのセットになります。TOP・2ndのリングは「コンプレッションリング」と言って気密性を保つためにシリンダー内壁に密着するようになっております。また、燃焼により生じたピストンの熱をシリンダーに逃がす役目もしております。OILリングはシリンダー内壁の余分なオイルをかき落として適度な油膜を作り焼き付きの防止をいたします。

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構造上合口がありますが、エンジンの運転中は各パーツの熱膨張などから、この隙間はほとんど無くなります。合口隙間が大きすぎると、燃焼室からクランクケースに抜ける燃焼ガス(ブローバイガス)が大きくなり効率よくエンジンが回りません。

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組み付ける際に、合口隙間が規定値であるかどうかシクネスゲージ(隙間を測る板状のゲージ)で測定いたします。新品に交換して基準値であることを確認して組み付けます。リングにはそれぞれ裏表があり、微妙な形状の違いがありますので間違えて組み付けないように、老眼の私は虫眼鏡は必需品です。ちなみにリングを組み付ける際は、合口の向きをすべてずらします。少しでもブローバイガスを逃がさない為です。でもエンジンが回り始めれば、このピストンリングもぐるぐる回るんですけどね。

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