オイルポンプの不良
こんにちは、プレジャーの店長でございます。
先日のH車のメンテナンスで、お客様から「エンジンの回転がなんだか重くて調子が悪いので、ついでに点検してね」とのご依頼があり、ちょっと気になる所があったので点検いたします。
H車のCB750はオイルフローチャートがドライサンプタイプです。一般的なウエットサンプタイプのエンジンはオイルがエンジンの中にたまっており、オイルポンプでそのオイルを循環させております。しかしこのドライサンプは別体にあるオイルタンクの中にオイルがためられており、エンジンがかかるとオイルポンプでそのオイルを循環させるものです。このタイプはエンジン本体には、ほとんどオイルはたまっていないのでフリクションロスの低減にもなります。Y車のSR400・500なんかもこのタイプなんですよ。
さて本題ですが、左側は正常なものです。右側は今回トラブルを起こしている物になります。
リリーフバルブというもので、油圧をある一定に制御いたします。エンジンがかかるとオイルタンクに戻すための油圧を監理しております。
この写真はリリーフバルブがひっかかり開いたままになっております。このトラブルによりオイルをオイルタンクに戻せずにエンジン側に残ってしまいます。と言う事は・・・オイルタンクにあるオイルレベルゲージには、一見してオイルが少ないようになりますので、規定量以上にオイルを入れてしまいます。さらに、エンジン側にはたくさんのオイルがたまってしまい、ブローバイガスにオイルが混じりやすくなりエアエレメントがオイルでベタベタになったり、クラッチの切れが悪くなったり、エンジンの回転が重くなったり・・・・・します。普通はこんなところまで点検しないので、トラブルシュートするのは大変な事です。
| 固定リンク
「ガッツカワサキ~各店つぶやきコーナー」カテゴリの記事
- ヘルメットのカスタムペイント(2020.03.12)
- TOPGUN GPZ900R(2020.01.26)
- TOP GUN マーベリック(2020.01.22)
- Z900RSのハンドル交換(2019.03.15)
- カワサキVN2000のワンオフフロントフェンダー(2019.03.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント